スポーツは人生を変える

私は小学一年の頃から野球をしている。私にとって「野球」とは自分自身の本性が出る素晴らしいものだと思っている。理由はいくつかある。

1つ目はどんな時でも壁があるということ。スポーツはどの競技においても勝敗がつく。相手より一点でも多かった方が勝ち。ということは相手より強くなければいけない。どんな相手が来ようがそれに対抗できるように日々レベルアップしていかなければいけない。しかしその先に立ちはだかる壁がある。ずっと成長し続けることは不可能だ。しかし、壁があるからこそ越えた先に見えるものがあり、越えた者にしか味わえないものがある。沢山ぶつかって沢山乗り越えることで強くなれるのだと思う。

 2つ目は人間的に成長できることだ。野球はチームの人数も多く、人との関わりが多くなり、練習や試合は時間が長いからだ。人間は面倒な時、辛い時に本性が出る。その本性が周りに良い影響を与えるのか、悪い影響を与えるのか、それはもちろん良い影響を与えられる人間の方が絶対良い。それが時には周りを助けることにもなるし、逆に助けられることもある。人間的に成長するのはこれから生きていくにも必ず取り組んでおいた方がいいし、私は野球により成長することが出来た。

 スポーツは達成感もあり、人間関係もたくさんの人と関われて素晴らしいものである。時には辛くて逃げたくなる時もあるが負けずに何度も自分自身に打ち勝つことでどこまでも成長できる自分がいるのではないかと思う。

死について

死ぬということは絶対に許せないことである。

 私は「死」について何度か考えたことがある。大きすぎる壁に当たった時、いじめやSNSなどによる誹謗中傷、様々な理由があるが今回は「なぜ、自分は生きているのか」ということに触れていこうと思う。

「死」について考えたのは高校野球を引退した後である。野球をすることが生きがいで野球をするために毎日があった。しかし引退をし、野球をする日々がなくなってしまった。それから生きていて全く楽しくなかった。その時、なんで私は生きているのだろう。と思ってしまった。それからは地獄の日々だった。相談も出来ずにいて、日々暗い毎日を送っていた。人と関わるのも嫌になった。それでも学校では顔だけには出さないように頑張ろうと思い、過ごしていたが少数の人からは「何かあったの?」などと言われてしまいどんどん嫌になっていった。

人と関わるのも嫌になりSNSもやめた。しかしそんなある日私の考えはコロッと変わった。

私の他にも「死」について考えている女子がいた。彼女は私に相談乗って欲しいと言われ私自身の悩みがありながらも相談に乗った。話を聞くと私の何倍も悩みが深く私はとにかくプラスの言葉をかける他なかった。その後も何度か相談を乗るうちに私自身の悩みがちっぽけなものだと感じた。私は「死」という悩みを「死」を考えている人の相談に乗ることで私自身の悩みが解決できた。本当に稀なケースで「死」という悩みを解決できたが、私は「死」を放っておけない。私は「死」についてひとつ心に刺さった言葉がある。「亡くなった後にかけられた言葉は本当は亡くなる前にかけてあげるべき言葉なのでは無いのか」という言葉だ。私はなんとしてでも友人の「死」を見たくない。守りたい。助けてあげたい。私にできることは本当に限られているが助けれる人は助けたいと思う。

 

新型コロナウィルスによる私の人生

 

今や世界中の人々が闘いながら生きている新型コロナウィルス。それについて今回は私の短い人生を伝えようと思う。

去年の2月初め、新型コロナウィルスにより学校及び部活動の自粛を余儀なく宣告され、当時高校二年生だった私は「野球」というものを奪われてしまった。とてもじゃないが考えられなかった。それでも家では毎日欠かさず自主練習をし、自粛と同時に自分を見つめ直す時期にもなった。どうしたらもっと上手くなれるのだろう。そう考える毎日だった。この期間は少なからず自分自身はレベルアップしていると確信していた。しかしある日、ニュースで5月、甲子園中止。私は考えられなかった。自粛期間によりチームで練習することができずに、それでも個人としてレベルアップして、チームとしてまた練習が再開できる時には自粛期間で頑張った自分を出せるようにしようと思っていた私にはとても辛く実感がわかなかった。なんのために高校野球を始めたのか、今までの人生はなんだったのか。私はその日からネガティブ思考になってしまい、練習に対するやる気をなくしてしまった。しかし私は大学でも野球を続ける予定があり、すぐに立ち直り練習を始めた。すると高校野球の県が独自大会を開くということになり確かに甲子園という道はなくなってしまったけれど最後にチームとして試合ができる。それはとても嬉しいことだった。自分自身の練習の奮起にもなったし、チームの指揮も上がった。独自大会自体は1回戦負けだったが、私は悔いはなかった。野球人生ここまでやってきた結果が1回戦負けであり、私は私のできることができたという実感もあり前を向いた。

現在は大学で野球を始めたところである。新型コロナウィルスによる自粛期間は決して無駄じゃなかったと思っているし高校野球野球で活躍できなかった自分自身はまだこれからだって思い続けている。みなさんも自分自身のできることを探し、休みがあるからこそ、自分のプラスになることを少しずつ、やっていければいいと思う。